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「きしむドア」のおはなし

ある家のドアがきしんで、開け閉めする時にちょうつうがいがひっかかり、

キーキー音を立てるようになってしまいました。

 そこで、大工Aさんに修理をお願いしたところ、潤滑油をさしてくれました。

しばらくはそれでスムーズに開け閉めできるようになりましたが、

数日たつとまたキーキー鳴って、

今度はドアが床とこすれるようになってしまったのです。

 今度は、違う大工Bさんに来てもらったところ、ドアの下部をカンナで削ろうと

し始めました。

どうもおかしい気がするので帰ってもらい、また別の大工Cさんを呼びました。

すると、その大工Cさんは遠く離れてドアを眺めて次のように言ったのだそうです。

「ちょうつうがいに油をいくらさしたって、

ドアを削ったって駄目だよ。

だって柱が傾いているんだから

患者さんもそのままあてはまるたとえばなしです。


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